もっとHSPという存在を知ってほしい
ここ6、7年でしょうか、HSPに関する本が出始めて注目されるようになったのは。
ひと昔前はAmazonで「HSP」や「内向型」と検索してもエレイン・N・アーロンさん、マーティ・O.レイニーさん、スーザン・ケインさん、渡瀬謙さんの書籍くらいしかヒットしませんでしたが、今や数ページに及ぶ検索結果になっています。
(後発本からは金儲け臭がプンプンするので吟味してから買ってますけどね笑)
ちなみに「内向型」は、カール・グスタフ・ユングの『タイプ論』に出てくる類型です。個人的にはHSP=内向型だと思っています。「内向型」は外からの刺激に「弱い」とはなっていなかったと思いますが、外側からの刺激よりも、自分の内側に刺激を求めていくという点では一緒かなと。
でも、話題になっているのは当事者の間だけで、非HSPの人への理解はまったく進んでいない気がします。別に気遣ってくれとかそういった意図はありませんが、せめて家族くらいにはHSPというものを理解してほしいなぁとは思っています。
また、当事者の人でも、HSPということに気づかず闇雲に悩んでいる方もたくさんいると思います。
「病気ではなく単なる気質」とは言いますが、HSPのせいで辛い思いをしてきました。(少なくとも私は)。HSPということを知っていればそこまで悩まなかっただろうし、他人に多少なりとも説明できたとも思っています。
HSPであることは悪いことではないので「治す」ものではありませんが、理解してその気質と接することで解決することがたくさんあるでしょう。
なので、もっともっとHSPという概念を微力なりとも発信して当事者が気づくきっかけになり、また非HSPの人にも「こういう人間もいる」ということを知ってもらえればなぁと思います。
中でも一番HSPを理解してほしいと思っているのが、HSPの子供(特に小さい)がいる親世代の方ですね。「HSPと自覚していて、子供もHSPっぽい」というパターンであれば、子供の気持ちが痛いほどわかると思うのでまったく問題ないですが、まぁそんなケースは稀でしょう。
他にもいろいろあると思いますが、私(HSP)が思うHSPの特徴を下に書きました。なので、「子供がなんか悩んでいるなぁ」とか、「日々大変そうだなぁ」と感じていて、もし今から書く特徴にあてはまるものがあれば、1冊でいいのでHSP関係の本を読んでみてください。Amazonで「HSP」と検索したリンクです。何かの気づきにはなると思います。
- 一人でいる時のほうが楽しそう
- 集団に溶け込めない、集団でも孤立している
- 大きい声、大きな音が苦手
- びっくりしやすい(急に大きな音が鳴った、物が倒れた時とか)
- ちょっとした変化に気づく
- 空気(airじゃなくてatmosphere(雰囲気))の変化に敏感
- 自分にまったく関係ないのに、感情が入り込んでいる(もらい泣き?みたいなものです)
- やけに大人っぽい(というか同年代に馴染めず、先生などの大人と話していることが多い)
実体験などを思い出して、とりあえず私が思う「子供にあてはまりそうなHSPの特徴」を書いてみました。私は医者でも専門家でもなくいち当事者なので、そういう奴が独断で書いたものだとご理解ください。
HSPの子供が、親からHSPとして扱われると、それだけで結構うれしいと思います。非HSPの人には理解しがたい気質とは思いますが、せめて一番そばにいる人だけでもHSPに気づいてあげてください。
今回はここまで。