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HPSに向いている職場を考えてみる

よく書いていますが、HSPには生きづらい世の中だと感じています。そもそも人間が誕生した頃からそうなのかもしれません。

ただ、私たち含めHPSの人間がたくさん存在するということを考えると、淘汰されるべき気質ではなく、人類の存続に絶対に必要な気質(人間)だと思いませんか?

生きづらいのも事実ですが、どこかで必要とされていることもまた事実です。

 

HSP関連の書籍には、アーティスト系の職業が向いているとよく書かれています。私も黙々となにか作ったり、楽器を弾いたりすることは好きですが、お金をいただけるような代物ではありません。そんな才能があれば、このブログもやっていないかもしれません。

すべての人がお金を稼げる才能を持っているわけではありません。むしろそういう人の方が少ないでしょう。

 

なので、特殊な才能がない前提で、向いている仕事を考えたいと思います。具体的な職種は提示できませんが、仕事選びの参考程度にお読みいただければと思います。

※とりあえず今回は事務職前提の記事になっています

直接関わる人を極力少なく

一口にHSPと言っても、人によって程度は違うので一概には言えませんが、私は他人から受ける外的ストレスに一番心を乱されます。関わる人が多ければ多いほど、心が浪費していきます。すべて外的ストレスではありませんが、知らない人と関わる場合、かなり色んなことを考えてしまい大変疲れます。

 

それで「できるだけ不特定多数の人と会う仕事は避ける」ことはかなり重要だと思っています。なので、接客業とか医療関係は私には無理だなーと思っています。(小売店でバイトをしたことがありますが、ほぼビクビクしながら働いていましたね笑)

 

HSPの人は、「その時しか会わないから人なんだから大丈夫じゃないの?」と思うかもしれませんが、まったくそういうことではないのです。一度頭の中や心がグチャグチャになると、長い間それを引きずってしまいます。

 

また、人が密集している場所というのも向いていないかもしれません。「人との境界が曖昧」と前に書きましたが、気づかないうちに他人の感情やストレスが自分の心に入っています。

HSPの人には伝わりづらいかもしれませんが、HSPには普通なことで、周りの人がイライラしていたりすると、心が乱されてしまいます。気にするなと言われてもできないやつです。

 

なので、そもそも人が少ない職場を選ぶことで外からの刺激を減らすことができ、自分の能力を発揮しやすくなるでしょう。

自分のスペースを確保できる

一般的な会社勤めだとなかなか難しいかもしれませんが、「自分の場所」を確保できると、かなり平穏に仕事をすることができます。

 

「他人が入り込めないスペース」はHSPにとってかなり居心地がいい場所です。完全に隔離されていなくても、人の動線から遠かったり、端っこにいるだけで全然違います。(リアルすみっコぐらしです)

 

個別スペースが難しくても、自席を選ぶ権利というかそれについて意見できるのであれば、ちょっとでも居心地のいい場所を確保しましょう。私は断然「角」ですね。

 

それができなかったとしても、他人の目線を防げるようにするだけでも、それなりに効果があると思います。大胆にやると怒られるかもしれませんが、人の目線が気になる場所にカレンダーをおいたり、パソコンのモニターを移動したり、ちょっとでもやる価値はあると思います。

 

他人の目線程度の小さいことでも、ストレスになっています。自分がHSPだとわかっていない場合、外的ストレスが自身に与える影響の大きさをわかっていない気がします(少なくとも私はそうでした)。

ボディブローのように心の体力を奪っているので、自分だけのスペースが確保できなかったとしても、他人から受けている影響を冷静に見直して、防げるものは防いでみましょう。

落ち着ける休憩場所

上の話の続きになりますが、やはり自分だけのスペースを与えられる職場は非常に少ないと思います。役職が上がっていけば広めのスペースや部屋を与えられるかもしれませんが、みんながみんなそういう状況にはありません。なので、代わりに職場内もしくは近くに「落ち着ける休憩場所」があると、HSPには有効だと思います。

 

長時間他人と一緒にいると、ストレスが溜まりませんか?私はそのときは気づかないけど、あとからどっとストレスが出てくるタイプです。楽しく過ごしていたとしても心のどこかでストレスを感じていて、なんでストレスが溜まったのかわからないこともあります。

 

人それぞれストレスメーターみたいなものがあって、それが最大になるとイライラが爆発したり、投げ出したくなったり、自分はダメだみたいになってしまいます。

 

静かな場所で10分でも休憩するだけで、外から受けた刺激を忘れることができます。ストレスメーターがちょっと下がる感じでしょうか。落ち着ける休憩場所があるなら、そこで休憩してみましょう。オフィス街ならカフェとかでもいいかもしれません。

 

これは私のやり方ですが、なにもせずぼぉーっとします。スマホも見ません(スマホも外的刺激ですからね)。瞑想ではないですが、目を瞑るとさらに刺激を減らすことができます。意図的にすべての刺激を遮ってみてください。コーヒーがあるとなおいいかもしれません。

 

私も最初は「そんなに効果あるか?」と思っていましたが、結構効きます。ちょっとかもしれませんが、ストレスメーターを下げると心に余裕ができて、その分また刺激に耐えられるようになります。

 

ストレスを解消しても、敏感ゆえ一瞬でメーターがMAXになることはよくあると思います。私の場合、理不尽にめっちゃキレられたり、当たられたりするとすぐMAXになり、なにもかも嫌になります。

 

なので、根本的な解決にはならないのですが、「受けた刺激を都度減らす」ということはとても大切です。職場内に落ち着けるスペースがあって自由にそこに行っていい環境があるかが結構重要になってきます。

 

環境から仕事を考えるわけではありませんが、同じような業務内容でそこに差があるようであれば、多少賃金が低かったとしても私なら環境で選びますね。

 

やりたい仕事がある人は、なんとかそこで働けるように頑張っていただきたいですが、そうではない人の仕事選びの参考にしていただければと思います。

~補足~

本当に自分がやりたいことをできている時は、HSPも凌駕できるっていいますからね。私は人前で何か話したり、説明したりすることが得意な方だと思っています(こういうHSPもいます)。人前で喋っている時はHSPであることを忘れている気がします。