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HSPが得意なこと(3.他人のことを考えられる)

私が思う「HSPが得意なこと」を3つに分けて紹介してきました。その3つとは、

  1. ちょっとした変化に気づく
  2. 細かいところまで目が行く
  3. 他人のことを考えられる(他人の気持ちに注意がいく)

なのですが、今日は3番目の「他人のことを考えられる(他人の気持ちに注意がいく)」について書きたいと思います。

 

これがHSPであることの最大の弱点でもあり最大の強みだとも思っています。どういうことかはぜひ読み進めていただきたいのですが、「心が敏感」すぎて他人のことを考えすぎてしまうのです。それがプラスにもマイナスにもなりうるのです。

 

HSP必要以上にまわりの空気や他人の感情を感じ取ってしまいます。(それが正しく読み取れているかは別)

HSPじゃない人に伝わるかわかりませんが、HSPは、まわりで他人が喧嘩していたり、誰かが怒られていたり、クレーム・文句を受けていたりするだけで、心臓がバクバクしてきます。自分がまったく関係なくてもですよ?だから、自分が当事者だった場合は心臓がすごいことになります(笑)

私はHSPなので、HSPじゃない人がどう捉えているのかはわかりませんが、そこまで心臓バクバクにはならないと想像しています。(違っていたら、すいません)

 

どの本に書いていたのか忘れてしまいましたが、「HSPは他人との境界が曖昧」らしいです。冷静に考えれば、他人は他人です。自分と関係ないんだから考える必要はないんですが、そこがなかなかうまくいきません。

 

言われて簡単にできるものではありませんが、常に「自分」と「他人」の境界を意識して、自分が考えるべきものだけに視点を向けることが重要だと思います。

簡単に言うと、「必要ないことは考えるな」くらいですかね。

私はこれを常に実践しています。自分に全く関係ないことでの心臓ドキドキは収まりませんが、それでも「あ、このドキドキは無駄なやつだな」と客観的に考えられるようになり、多少はドキドキの振れ幅を小さくできていると思います。

 

これを逆に捉えると、ものすごい武器にできます。もちろん考えすぎはよくないという前提ですが、他人のことをとても考えることができます。

 

さっきも書きましたが、他人との境界をうまく引けないあまり、他人の気持ちを想像しすぎてしまいます。 でもこれ、なかなかできることではないですよね?

何か相談された場合、こちらからの一方的なアドバイスではなく、相手の気持ちを想像しつつ、対応することができます。答えを与えるのが「相談」への正しい対応だとは思っていませんが、 気持ちを考えることでよりよい方向に持っていけるのではないでしょうか。

また、何か説明する、誰かを叱る場合でも、こういうと相手がどう思うか、どういえば伝わるかまで考えることができます。そうすることで、余計な誤解を与えず、必要なことだけを相手に伝えられると考えています。

 

こういう人間が組織の上のほうにいると、従業員のことをしっかり考えられると思っています。そこまでいかなくても、人を束ねる立場にいればHSPのよさを発揮できると考えています。

ただそのためには自分の立場を勝ち取っていかなければならず、そこで生き残れるだけの「強さ」が要求されます。組織の中で上の立場に上がっていかなければ何の権限も与えられませんからね。

※ここの言い方が非常に難しいんですけどね。HSPは病気ではなくあくまで気質と言われていますが、「心が敏感」ということは「心が打たれ弱い」→「メンタルがやられがち」→「病気と思われがち」という側面はあると思っています。

組織の基本は「人」です。それを大事にできない人はいつかは落ちていきます。そうならないとしても、誰からも信用されません。

しかもこれからの時代、労働人口がどんどん減っていきます(そうならないための政策ももちろん必要なんですが)。そこで勝ち残るためには、いかに「人」を大事にできたかにかかっていると思います。

こういったところにもHSPが活躍するヒントがあるのではないでしょうか。